海外企業から返事が来ない時のベストな対処法
海外企業と取引をしていると色んなハプニングがあります。 ある日突然、連絡が途絶えるなんてことも日常茶飯事。なぜ海外企業から返事が来なくなるんでしょうね? 本当に不思議です。
特に海外企業との取引は国内取引とは違って、言葉の壁というハードルが立ちはだかり、さらに文化も商習慣も違うことから心理的&物理的な距離感があります。 だから残念ですが、私達の当たり前や日本的な常識は、国際取引において全く通用しないのです。
海外企業から返事が来ない…もしや倒産?
実は 先日も、オートバイのアクセサリーパーツを輸入しているクライアントの案件で、もう何年も取引をしているアメリカ企業なのですが、何度メールをしても返事が来ないというトラブルが発生しました。 普通、取引先からメールが来たらすぐに返事をしますよね? 何度メールを送っても音沙汰なし。もしかしてコロナ禍で倒産したのでは…と良くない想像をしてしまいました。なぜならば、過去の海外企業との取引において、何度連絡しても返答がなく、音信不通になった…と思ったら、実は知らない間に倒産していたなんて事件を、私自身が過去に二度も経験したからです。 冗談かと思うかも知れませんが、本当に取引先の倒産をインターネットで知るコトになるのです。
国内取引だったら、すぐに状況を確かめるために現地に飛んで行くのですが、海外だとそれも簡単にはできません。特にコロナ禍では、国境を越えることすらできない状況です。 今回も、嫌な予感がするなぁ…と正直思いました。
海外企業から返事が来ない時のベストな対処法とは?
海外企業から返事が来ないと、色んな意味で本当に焦るだけでなく、色々と良くない想像をしてしまいます。こういう時、どう対処するのがベストなのでしょう?
答えは超シンプルで、すぐに「電話」すること
これに限ります。アナログ的なやり方ですが、相手からのメールを待っているだけでは、いつまで経っても返事は来ません。だから、電話で返事を催促するのです。担当者の携帯電話に直接電話!これが一番手っ取り早くて効果的です。
でも、英語で電話するのは、かなり心理的なハードルが高いんですよね。 メールでのコミュニケーションは取れても、電話で話せない、オンライン会議に対応できない…。 実はこの問題、個人事業主でも企業でも規模の違いはあれど、みんな同じ悩みを抱えています。
海外企業から返事が来ない時の最もNGな対処法
海外企業に電話で返事を催促できない…だから、ついつい返事を待ってしまう。 実はこれが、海外企業から返事が来ない時の最もNGな対処法です。
ただひたすら『待つ』、待ち続ける。残念ですが、これではスピーディーに問題を解決するどころか、ストレスが溜まるだけです。 商談であれば、モタモタしている内に売買契約や独占販売権を他社に先に奪われる可能性も十分あり得ます。奪われたら最後、諦めるしかありません。
ちなみに、交渉にはリズムというものがあります。相手の気持ちが乗っている時に一気に畳み込む。このタイミングが間延びしてしまったり、上手く噛み合わないと相手の気持ちもトーンダウンしてきます。だから交渉では、常に相手の注意を引いておく工夫が必要ですし、 お互いのスピード感や温度感を合わせることが非常に大事です。 いつ来るか分からないメールをじっとひたすら待ち続け、交渉が間延びしてみすみすチャンスを逃すよりも、勇気を振り絞って電話をしてください。それも1日でも早く!
海外企業に電話できない場合の解決方法
とは言え、やっぱり海外企業に電話できない、自信がない…という場合もありますよね。ちょっと手に負えないと思ったら、なるべく早い段階で交渉代行を依頼するのも一つの解決方法です。特に、ビジネス全体の枠組みを取り決めるような重要な交渉事や契約、交渉戦略が伴う難易度の高いコミュニケーションが必要となる場面では、単なる通訳ではなく、交渉全体をガイドし、交渉代行までサポートしてくれる海外ビジネスの経験豊富な専門家に相談することをお勧めします。自分や自社で解決できないことや苦手なことは、それを得意とする専門家に任せるというのも大事な経営判断ですね。
最後に余談ですが、1週間以上メールで連絡が取れなかったアメリカ企業に電話してみたところ、コロナ特需で忙しすぎて、メールの対応が追いついていなかったのがNo replyの理由でした。 日本ではあり得ない回答ですが、まぁ、こんな海外企業のワガママっぷりはよくあることです。 どうやらアメリカでは、コロナ禍によりソロやタンデムで楽しめるオートバイの売上絶好調らしいです。確かに、アメリカの広大な土地をバイクで走っていると、密とは無縁ですしね。 とりあえず、倒産じゃなくて良かったです(笑)
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自分だけが扱える海外商品の直接取引をコーディネートする貿易戦略コンサルタント。
中小の専門商社及び輸入車インポーターにて20年間に渡り、15ヵ国・100社以上の海外企業との交渉や売買・独占販売契約の締結、貿易実務、国際物流など海外業務全般に携わる。また、米国ラスベガスでの就労経験も持つ。
言語の壁、貿易の経験や知識不足等により海外ビジネスに積極的に取組めない中小企業が商社に頼らず、直接取引を実現するための支援サービスを提供している。
2019年4月より(公財)横浜企業経営支援財団にて横浜市企業のための国際ビジネスマッチングや海外展開も支援中。
2020年4月より(一社)Glocal Solutions Japan 認定専門家 「貿易戦略コンサルタント」として活動中。