インド企業の日本進出から見る、中小企業が取るべき輸入戦略とは?
実は3ヶ月前からインド最大手メーカーの日本進出支援に携わっています。
かれこれ25年以上、付加価値の高い消費財が中心の輸入事業に携わってきたのですが、今回のインド企業の支援はコモディティ化された製品での日本進出支援となります。
商品・サービスのコモディティ化とは?
コモディティ化とは、商品やサービスが均質化されて、ほぼ同じようなものになることです。つまり、最初の頃は差別化されていたであろうものが、多数の類似商品の出現によって一般的な普通の商品やサービスになってしまうということです。
需要の多い商品グループと捉えるとイメージしやすいですね。
コモディティ化すると、確実に価格競争に巻き込まれ、低価格化していきます。消費者の立場からすれば、同じような商品やサービスなら
少しでも価格が安い方が嬉しいですよね。
とは言え、いつも輸入ビジネスで商品の「差別化」の重要性を声高に叫んでいる私が、なぜ今回、コモディティ商品の日本進出(つまり輸入)支援をしていると思いますか?差別化どころか、他社と同じような商品に手を出そうとしているワケで、いつもお伝えていることと
真逆のことに挑戦しているんです。
血迷ったワケではありませんよ(笑)実は、これには明確な理由があります。
それは、いま支援している企業がインド最大手のメーカーだからです。
中小企業が取るべき輸入戦略
コモディティ化された商品やサービス場合は、より大きな市場シェアを占めた方に有利に働くようになっていて、規模が大きければ大きい程、シェアが高ければ高いほど、市場で勝ち残れる勝算が高くなります。
そして、基本的に値段の安さと数量は反比例します。数量(ボリューム)が増えれば、価格はどんどん低くなる原理です。
となると、大きな企業であれば、コモディティ化された商品でもスケールメリットを活かして、低価格戦略でシェア拡大を狙って行くことができます。だから、1つ1つの商品の利益は少なくても、その分ボリューム(販売数量)でカバーできるため勝算は十分あります。
ところが、中小企業の場合は、コモディティ商品でシェア拡大!なんて戦略は絶対にNGです。
確実に自分のクビを締めます。
そこで、スケールやボリュームでは勝負できない中小企業が輸入事業を展開するにあたり取るべき輸入戦略としては、いかにコモディティ化を回避して競合と差別化できるか? ここが非常に重要であり、勝負の分かれ目となります。
そこで、輸入戦略におけるコモディティ化の回避方法としては:
① 日本未上陸の商品
② 他社が簡単に真似できない差別化された商品やブランド
③ 特定の顧客ニーズを満たすニッチ商品
これらの要件を満たす商品を誰よりも早く確保することが大切です。
もし自身のビジネスが、いつも価格競争に巻き込まれていたり、値上げができずにいるとしたら、それは商品やサービスが既にコモディティ化されている可能性が極めて高いですので、早急に対策を考える必要があります。
ちなみに余談ですが、今回インド企業の日本進出支援で目の当たりにした、コモディティ商品の価格競争がどれくらい熾烈かと言うと…わずか数ドル、数セントの差で勝敗が決まります!
これは厳しいですね。相当なボリューム(販売数量)がないと、ビジネスになりません。
勿論、商品やサービスによって多少の違いはあると思いますが、ほんのわずかな価格差が勝敗の分かれ目になることは、ほぼ違いありません。
あなたは数ドル、数セントを詰めるために必死になって、削り合うビジネスに身を投じたいですか?それは絶対に嫌だ!避けたいと思うのであれば、是非一度ご相談ください。
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自分だけが扱える海外商品の直接取引をコーディネートする貿易戦略コンサルタント。
中小の専門商社及び輸入車インポーターにて20年間に渡り、15ヵ国・100社以上の海外企業との交渉や売買・独占販売契約の締結、貿易実務、国際物流など海外業務全般に携わる。また、米国ラスベガスでの就労経験も持つ。
言語の壁、貿易の経験や知識不足等により海外ビジネスに積極的に取組めない中小企業が商社に頼らず、直接取引を実現するための支援サービスを提供している。
2019年4月より(公財)横浜企業経営支援財団にて横浜市企業のための国際ビジネスマッチングや海外展開も支援中。
2020年4月より(一社)Glocal Solutions Japan 認定専門家 「貿易戦略コンサルタント」として活動中。