ストック型ビジネスとフロー型ビジネスの違いとは?輸入ビジネスは両方を兼ね備えた最強ビジネス
世界情勢をはじめ取り巻く環境も不安定な昨今、もっと安定的に稼き続けたい!景気や外的要因に左右されない安定した経営がしたい! と誰もが考えるのは当然のことですよね。
長引くコロナ禍の影響で売上が激減し、経営危機に直面すると、安定した売上ほど心に平穏をもたらしてくれるものはありません。
実は私も、起業してからずっと毎月の売上の凸凹をどうやったら均すことができるか、毎月安定的に売上げを作ることができるかを考え続けていました。 収入の柱の数を増やせば安定するのかと思い、今までキャッシュポイントを増やすための活動を続けてきたのですが、コロナ禍のような世界経済全体に大打撃を与えるような状況では、単純にキャッシュポイントの問題だけではないと感じました。
そこで、自分の視点を少し変えてみたのです。 そうすると今まで見えなかった面白い情報やアイデアがどんどん目に飛び込んで来たのです。だからちょっと情報をシェアしたいと思います。
新たな輸入ビジネスの仕組みを検討する際に、是非お役立てください。
きっと、今から新たなビジネスモデルを検討する企業経営者、これから起業や複業、副業を検討している事業主のお役にも立つと思います。
ストック型ビジネスとは?
『ストック型』ビジネスという言葉、聞いたことありますか?
ちなみに、ここでは「ストック=在庫」、つまり在庫を持つビジネスという意味ではなく、「ストック=備蓄・蓄積」、つまり時間の経過とともに資産を積上げるビジネスを意味しています。
もう少し分かりやすく言うと、ストック型ビジネスとは定額サービスを提供する仕組みを作り、継続的に収益が入る積上型のビジネスモデルのことであり、商品やサービスを継続的に利用してもらうことを目的としています。
ストック型ビジネスの特徴
ストック型ビジネスは、契約によって利用者に継続的に商品やサービスを『リピート』利用してもらうことが前提のビジネスモデルとなります。つまり、契約による定額課金の仕組みがあるため、顧客が一度契約すれば、解約や退会されない限り、安定して収益を確保し続けることができます。
また、新規顧客が増えることで更に収益アップにつながるため、時間の経過とともに売上が積上がり、さらに安定したビジネスを構築することができます。コロナ禍でも不況下でも、外的要因に左右されず、安定した収益確保が必要な企業経営者や事業主、もしくはこれから起業・副業を始めたい個人にとっては、とても魅力的なビジネスモデルとなりますね。
ストック型ビジネスの事例
契約によって利用者が継続的に商品やサービスを利用する、もっとも身近なストック型ビジネスの具体例をご紹介します。
- 携帯電話やプロバイダー契約
- アプリの毎月の課金
- 新聞や雑誌などの定期購読
- 士業やコンサルタントなどの顧問契約
- アパートやマンションの賃貸契約
- NetflixやAmazonプライムなどのサブスクリプション(サブスク)
- オンラインサロンやコミュニティの会費
などが該当します。顧客として継続的に利用している商品やサービスもいくつか含まれるのではないでしょうか?意外と馴染みのあるビジネスモデルですね。
ストック型ビジネスのメリット&デメリット
継続的に安定した収益を得られるストック型ビジネスはとても魅力的ですが、それでもやはりメリットとデメリットがあります。その両面を紹介していきます:
メリット① 安定的な収益が見込める
ストック型ビジネスは、利用者に継続的に商品やサービスを『リピート』利用してもらうよう設計されているため、定額の安定した収益が見込めることです。毎月の売上数字が読めるということは、経営において大きな安心材料となります。
また、時間の経過とともに資産が蓄積され、長期的な経営の見通しが立てやすくなります。
メリット② 都度の営業活動が不要
一度顧客との契約が成立すれば、解約や退会されない限り、毎月定額の安定した収益を確保し続けることができるため、都度営業活動をする必要はありません。但し、高い顧客満足度を維持するための活動や施策は必要となります。
メリット③ 外的要因に左右されにくい
利用者に継続的に商品やサービスを『リピート』利用してもらうことが前提のビジネスモデルであるため、コロナ禍による規制や制限、急激な景気悪化などの外的要因に大きく左右されることはありません。
デメリット① 収益化までに時間がかかる
ストック型ビジネスは収益化までに時間がかかるというデメリットがあります。ノウハウや資格、特権など何か特別なリソースやインフラを有していても、ストック型のビジネスで売上を作り収益化する仕組みを作るまでには、かなりの時間や労力、資金を投資する必要があります。
デメリット② いきなり大きな収益は見込めない
ストック型ビジネスはいきなり大きな収益が見込めないということもデメリットとしてあげられます。利用者にに商品やサービスを定額で『リピート』利用してもらうことを前提に設計されているため、比較的価格設定が低くなります。従って、ストック型ビジネスモデルでは、短期間で大きな収益を得ることは難しいと言えます。
フロー型ビジネスとは
フロー型ビジネスとは売り切り、つまり単発の取引のビジネスのことです。ストック型ビジネスの対極にあるのがフロー型ビジネスです。
「フロー=流れ」を意味し、一度商品やサービスを販売・提供してしまえば、それで終わり。その都度取引が流れてしまうことを意味しています。
フロー型ビジネスの特徴
フロー型ビジネスでは商品やサービスを販売して収益が上がるのが一度限りです。そのため、商品やサービスを必要とする顧客に、必要に応じて都度提供することができ、幅広いニーズに対応することが可能です。また、一度売れれば、短期間で大きな収益を上げられるのが特徴です。
フロー型ビジネス事例
顧客が必要な時に必要な商品やサービスを都度提供する、もっとも身近なフロー型ビジネスの具体例をご紹介します。
- 小売業(コンビニ、スーパー、百貨店、家電量販店、ネットショップなど)
- サービス業(飲食店、美容室など)
- 単発の業務請負(セミナー講師、Web制作、イベント企画など)
- 家、土地
などが該当します。こちらも日常的に利用している商品やサービスが多いですね。
フロー型ビジネスのメリット&デメリット
ストック型ビジネス同様、フロー型ビジネスにもメリットとデメリットがあります。その両面を紹介していきます:
メリット① 短期間で収益化できる
ストック型ビジネスとは異なり、顧客が集まれば短期間で収益につながります。新規店舗のオープンやセール、キャンペーン、イベント開催など利用者や顧客を集める施策によって、比較的短期間で収益を上げることができます。
メリット② いきなり大きな売上を作れる可能性がある
流行や情報発信による露出UPなどで一気に注目を集めたり、ヒット商品が生まれたり、周辺環境の好転など外的要因によって、いきなり大きな売上を作れる可能性があります。また、家や土地などをはじめ、比較的高価格帯の商品やサービス提供で大きな売上を作ることも可能です。
デメリット① 収益が安定しない
売り切りのビジネスモデルであるため、一度取引が成立すると関係性が途切れてしまうという特性があるため、収益が安定しません。また、一度商品やサービスを購入した顧客や利用者がその後も継続して購入するかは分かりません。そのため、常に顧客を獲得し続けなければ売上が安定しません。
デメリット② 継続的な営業活動が必要
新たな顧客を獲得したり、一度商品やサービスを購入した顧客や利用者にリピートしてもらうためのプロモーション施策や集客など、継続的な営業活動が必要となります。営業活動なくして売上を積上げることができません。
デメリット③ 外的要因に左右されやすい
時代の流行に乗り遅れた、天候が悪い、コロナ禍による自粛など、周りの環境や外的要因によって売上が左右されやすくなります。
ストック型ビジネスとフロー型ビジネスの違い
ここまでストック型ビジネスとフロー型ビジネスについて詳しく説明してきましたが、一度違いを比較して、整理してみましょう。
|
ストック型ビジネス |
フロー型ビジネス |
ビジネスモデル |
継続的、定期的、定額 |
単発 |
メリット |
・安定的な収益が見込める ・都度の営業活動が不要 ・外的要因に左右されにくい |
・短期間で収益化できる ・いきなり大きな売上を作れる可能性がある |
デメリット |
・収益化までに時間がかかる ・いきなり大きな収益は見込めない |
・収益が安定しない ・継続的な営業活動が必要 ・外的要因に左右されやすい |
こうして比較してみると、どちらのビジネスモデルも一長一短ということになりますね。
今すぐ売上が必要な場合は、フロー型ビジネスが向いているでしょうし、時間や労力を投資してでも長期的に安定した売上を作ることを目的にするのであれば、ストック型ビジネスが向いています。現在会社経営されている方、すでに起業・副業している事業主、これから起業・副業を予定している方など、ステージはそれぞれ異なると思いますが、皆さんが将来的に目指すビジネスモデルはどちらでしょうか?
ストック型ビジネス×フロー型ビジネス両方を掛け合わせた最強ビジネスは?
正直なところ、ストック型ビジネスとフロー型ビジネス、どちらか一方を選ぶのは難しいですし、あわよくば両方の良いとこ取りをしたいと思いますよね。実は、二者択一ではなく、3つ目の選択肢が存在するのです。
それが、 『ストック型』 X 『フロー型』 2つのビジネスモデルを掛け合わせたコンビネーション型です。
まずは、『フロー型』ビジネスにて短期間で利益を確保し、それと同時進行で収益を積上げるための『ストック型』ビジネスの準備を着々と進める。これができると、間違いなく最強のビジネスモデルが完成しますよね。
ただ、ゼロベースから仕組みを作り、両立させるには相当な時間や労力、金銭的な投資が必要となります。正直、ストック型とフロー型の2つのビジネスモデルを同時に両立させるのは非常に難しいのですが、最近、どちらか片方だけでも相乗効果で十分成立する輸入ビジネスを見つけたので事例として紹介したいと思います。
輸入ビジネスが可能にしたストック型ビジネス事例
最近、我が家ではイタリアのELITE社製『スマート トレーナー』(自宅でサイクルトレーニングができる装置)を購入しました。 これにより、自宅にいながら自分のロードバイクを連結させて、いつでもトレーニングが楽しめます。
しかも、Bluetoothで「Zwift(ズイフト)」という、トレーニングとゲームを融合させたアプリに接続するとバーチャルリアリティなライドが体験できるのです。
アメリカに本社を置くZwift社の 「Zwift(ズイフト)」ライドアプリでは、世界中のバーチャル・ライドコースを選択でき、コース中の坂の勾配に連動してスマート トレーナーの自動負荷調整が作動するので、実際に坂道を上り下りしているようなリアルな走行が体感できます。
さらに、自分のアバターを操ることで、世界中のユーザーと一緒にリアルタイムでライドを楽しめたり、競争したり、タイムトライアルに挑戦することができます。また、レベルアップすると、ウェアや自転車の装備をアップグレードできたりとユーザーを飽きさせません。
ちなみに、この「Zwift」は月額1,500円(+税)で使い放題!
典型的なサブスクリプションの定額『ストック型』ビジネスモデルとなっていて、その日走行できるコースも異なるので、いつでも新鮮な気持ちでトレーニングが楽しめます。 まさに、世界を繋ぐ輸入ビジネスならではのストック型ビジネスですね。
ただ、このアプリ自体は素晴らしく、エンターテインメント性に優れているのですが、このアプリ単体では作動せず、その価値は発揮されません。
輸入ビジネスが可能にしたフロー型ビジネス事例
最近私が購入した、ロードレースの本場イタリア生まれの『スマート トレーナー』は、もちろん単体でも使用でき、いつでも自分のロードバイクを取り付けて室内でトレーニングすることができます。しかも、実際のロードバイクと同じ枚数のギアが装備されているため、自宅でかなり本格的なトレーニングが可能です。
また、Zwiftライドアプリと連動して、坂の勾配に合わせて自動的に負荷が掛かる優れものです。スマート トレーナーは約10万円と高額である上、一度購入すればずっと使い続けることができるため、故障でもしない限り商品のリピート購入はありません。つまり、典型的な『フロー型』ビジネスと言えます。
そして、このスマート トレーナー単体での使用では、単にペダルを漕ぐだけのトレーニングマシンと変わらず、そこにスマートさやエンターテイメント性は一切なく、残念ながら本来備わっているスペックや性能をフルで発揮することはできません。
輸入ビジネスは「ストック型×フロー型」最強オリジナル商品を生み出すことも可能!
そこで、エンターテインメントという新たな価値を提供するストック型ビジネスのZwiftアプリとリアルなトレーニングを実現するフロー型ビジネスのスマート トレーナーを組み合わせることで、バーチャルリアリティという新たな次元へと商品の魅力を高め、相乗効果を発揮して、他社商品との差別化を実現する最強オリジナル商品へと進化させています。
ちなみに、スマートトレーナ―を製造するイタリアのELITE社とアメリカのZwift社は、全くの別の会社です。
つまり、全く別の会社が生み出す片方だけのビジネスモデルを上手く掛け合わせて、互いに商品の付加価値を高め合っています。 お互いに専門分野に特化し、必要に応じてコラボレーションする、こういうビジネスは強いですね。そして、アイデア次第で掛け合わせは自由自在です。
輸入ビジネスでは、このような国をまたいでのコラボレーションや全く異なる2つの技術やアイデア、ビジネスモデルを掛け合わせた、とっても面白い魅力的な商品を輸入元として日本に紹介することができます。 しかも、自らゼロベースから商品やサービスを企画開発しなくとも、既に開発されたオリジナル性の高い輸入商品やサービスを取扱うことで、無限の可能性が広がります。このスピード感と自由度の高さが輸入ビジネスの一番の魅力と言えます。
ストック型ビジネスとフロー型ビジネスのまとめ
今回は、ストック型ビジネスとフロー型ビジネスの違いを紹介してきました。また、どちらのビジネスモデルも一長一短ということになります。
そこで、両方の良いとこ取りをして掛け合わせたコンビネーション型が最強のビジネスモデルであり、これからこのビジネスモデルが益々増えてくることが想定されます。
どんな輸入商品でどう進めたら輸入物販ができるのか?
昨今、コンビネーション型のビジネスモデルで注目を集めている輸入商品がありますので、最後に事例としてご紹介したいと思います。
皆さんは、ソーダストリームという商品をご存知ですか?家庭で簡単に炭酸飲料水が作れる装置で、有名人を起用してCMをしているので、ご存知の方も多いかと思います。
ソーダストリームはイスラエルからの輸入商品であり、商品は主に炭酸水を作る本体、専用ガスカートリッジ、様々なフレーバーが楽しめるシロップから構成されています。
本体は、一度購入すれば何度も使い続けることができるため、継続的な購入は期待できないフロー型となります。対して、炭酸を作る専用ガスカートリッジは消耗品であり、ソーダストリームを使い続けるには、必ず定期的な交換が必要となるため、ストック型となります。
つまり、1つの会社のみでストック型ビジネスとフロー型ビジネスを掛け合わせ、コンビネーション型を完成させています。しかも、このイスラエルの会社は1903年創業、つまり100年以上に渡りソーダストリーム一本でビジネスを継続しているのです。コンビネーション型ビジネスが最強であること、ご理解いただけたのではないでしょうか?
でも、これはまだほんの一例です。世界には、まだまだ面白いビジネスや商品が星の数ほど存在しています。ちょっと視点を切り替えて、今からでも世界中のビジネスをリサーチする旅に出掛けませんか?
長期化したコロナ禍の影響で、従来のビジネスの在り方やビジネスモデルを見直す流れが加速しています。 これから新たに起業する方、複業や副業を検討している方も多いと思います。現代のIT技術を駆使して、インターネットやSNS、オンラインでの海外ビジネスマッチング等を活用して、世界中のビジネスを覗いてみて下さい。
世界経済は着実に動いています。そして新たな時代に向けて大きく変化しようとしています。きっと新たな閃きやアイデアなど輸入ビジネスの種を見つけられるハズです。
そこで、これから新たに輸入ビジネスを始めたい、副業から本格的に輸入ビジネスで起業したい、輸入ビジネスの利益率をさらに高めたい、安定したビジネスにシフトしたい、方に朗報です!
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自分だけが扱える海外商品の直接取引をコーディネートする貿易戦略コンサルタント。
中小の専門商社及び輸入車インポーターにて20年間に渡り、15ヵ国・100社以上の海外企業との交渉や売買・独占販売契約の締結、貿易実務、国際物流など海外業務全般に携わる。また、米国ラスベガスでの就労経験も持つ。
言語の壁、貿易の経験や知識不足等により海外ビジネスに積極的に取組めない中小企業が商社に頼らず、直接取引を実現するための支援サービスを提供している。
2019年4月より(公財)横浜企業経営支援財団にて横浜市企業のための国際ビジネスマッチングや海外展開も支援中。
2020年4月より(一社)Glocal Solutions Japan 認定専門家 「貿易戦略コンサルタント」として活動中。