「貧しいニッポン」 輸入ビジネスで安売りから脱却するための3つの条件
「貧しいニッポン」のままで良いの?
先日、遂に1ドル=135円を突破しましたね。
新しい資本主義「安いニッポン」脱却の政策を打ち出しているにもかかわらず、さらに円安が加速するという残念なシナリオ(?)
日米の金利差も更に拡大し、再加速して止まらない円安で、これから輸入ビジネスや貿易で起業しよう、もしくは既に輸入や貿易会社を運営している経営者や事業主にとっては、今のこの状況をもう予測不能過ぎてお手上げ状態、先が見通せず計画が立てられない、円安で利益が圧縮されて、もう限界…と悩んでいる方も多いと思います。
「貧しいニッポン」に成り下がった要因
実は、こんな状況であろうとも、私個人的には昨今の円安によるインフレをかなり好意的に捉えています。大きな痛みを伴うことになったとしても、ようやく「変わる」というより、むしろ強制的に変わらざるを得ないという見方が正解なのでしょうけど、色んな意味で日本市場がようやく本来のあるべき正しい姿に戻る時が来たのではないかと秘かに期待しているのです。というのも、「良いものを安く提供する。」は、日本では当たり前の価値観ですし、世界に誇るべき、勤勉の賜物だと思います。ところが、それが行き過ぎて、「安くないと売れない」という思い込みに囚われてしまい、過去30年間に渡り異常な低価格戦略が続いた結果、「貧しいニッポン」に成り下がってしまったというのが実情です。安さを追求せざるを得ないから値上げなんて夢のまた夢です。これでは当然利益率が上がるハズもなく、むしろ下がる一方。ビジネスをする環境としては最悪です。
しかも、日本は良いものが安く買えて良い国だ…なんてのんびりして、いつの間にか一人当たり購買力平価GDP(生活水準の違いを比較する指標)で台湾や韓国にも抜き去られているのです。ハッキリ言って、世界における日本のプレゼンス(存在感)がどんどん薄れてしまっています。
安売りから脱却するには?
世界における日本のプレゼンス(存在感)がどんどん薄れる中、この状態をこのまま放置しておいて私たちの未来は大丈夫ですかね?それとも、このまま「貧しいニッポン」を受け入れて内に籠る方が幸せなのか、どっちが正解でしょう。
個人的には日本市場はまだまだ高いポテンシャルを秘めているので、今回の円安が起爆剤になって「安物大好き!」な日本人の目を覚まさせてくれ!と思うのです。日本が大好きだからこそ、世界での日本の存在感を大切にしたいし高めたい。だからこそ、日本を貧しくした張本人「安くないと売れない」貧乏思考から「高くても売れる」に切り替えることが急務ではないかと思うのです。
輸入ビジネスで安売りから脱却する方法
ここからは今すぐ安売りから脱却し、「高くても売れる」利益率の高い輸入ビジネスへとシフトするために必要な3つの条件についてお伝えします。
輸入ビジネスで安売りから脱却するための3つの条件
① 付加価値の高い商品
高品質で本当に価値ある商品や他社にはないオリジナル性を備えた商品。例えば、
◆新しい素材やスペックを採用している
◆突出した高い性能を備えている
◆希少性が高い
◆特許や商標を有している
など、他社と差別化できる何らかの特徴がある高品質な商品です。その付加価値に対して、しっかり価格転嫁することが重要ですね。
② 価格設定が自由にできる仕組み
安売りから脱却するには値上げ一択です。ところが、市場には同じ商品を扱う多くのライバルが存在するため簡単に値上げすることはできません。自分だけ値上げすると、お客さんは他の店舗や業者に流れてしまいますしね。となると、自由に価格設定するにはライバルが存在しない状態を何らかのカタチで再現する必要があります。輸入ビジネスでライバル不在状態を再現するには、
◆海外メーカーから日本国内の独占販売権を取得する
◆自分でオリジナル商品を作る(OEM)
が考えられます。いずれにしても「自分だけが扱える」独占的な状態を作り出すことで、価格設定が自由にできる仕組みを作ることが大切ですね。
③ スピード
確実に仕入値が上昇しているのにいつまでも我慢&耐え忍ぶのはNGです。むしろ、これがデフレの原因だと思うのです。それよりもスピード感を持って、早く次の手を打ちましょう。いくら便乗値上げと言われても今が絶好の値上のチャンスであることに変わりありません。
値段は下げるのは簡単ですが、上げるのが非常に難しいのです。ところが、今は何となく「インフレだから仕方ないよね…」というムードが漂っていますよね。ハッキリ言って、今までで一番値上げしやすい状態ですので、価格見直し&是正する大チャンスです。しかも、万一円安が落ち着いたとしても、別に値下げをする必要もありません。
輸入ビジネスで安売りから脱却する方法まとめ
輸入ビジネスにおいて、上記の3つの要素を予め備えた上でビジネスを構築していれば円安やインフレを過度に恐れる必要はありません。状況に応じて対応すれば良いのです。そして、円安&インフレのいま、潮目が変わるチャンスですし、優れた機動力と決断力を有したスモールビジネスや個人事業主にとって、最も有利に輸入ビジネスが展開できる時期が到来しています。是非このタイミングを見逃さないでくださいね。
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自分だけが扱える海外商品の直接取引をコーディネートする貿易戦略コンサルタント。
中小の専門商社及び輸入車インポーターにて20年間に渡り、15ヵ国・100社以上の海外企業との交渉や売買・独占販売契約の締結、貿易実務、国際物流など海外業務全般に携わる。また、米国ラスベガスでの就労経験も持つ。
言語の壁、貿易の経験や知識不足等により海外ビジネスに積極的に取組めない中小企業が商社に頼らず、直接取引を実現するための支援サービスを提供している。
2019年4月より(公財)横浜企業経営支援財団にて横浜市企業のための国際ビジネスマッチングや海外展開も支援中。
2020年4月より(一社)Glocal Solutions Japan 認定専門家 「貿易戦略コンサルタント」として活動中。