「値上の夏」本番!? インフレ時の輸入ビジネス戦略について
2022年3月から続く急激な円安により、7月1日からまた多くのモノが値上がりしました。「値上の夏」本番!なんて見出しのニュースが沢山出回っていましたね。そこで、これから始まるインフレ時の輸入ビジネス戦略について解説していきたいと思います。
インフレ時の輸入ビジネス戦略
恐らく、これからまだまだ円安による値上げは続くことが想定されます。
今現在、どんなカタチであれ、海外からの輸入で仕入れをして、在庫を抱えてビジネスをしている方は、決済日が近づくと為替レートの変動にドキドキ・ハラハラですよね。急激に円安が進んで仕入価格が上がると、直接的に利益を圧縮することになる上、利益を把握することが難しくなります。
しかも相次ぐ値上げにより、家計への影響や買い控え、節約術など、後ろ向きなニュースが多く、もう消費者マインドも冷え冷え。 こんな状況だから、値上げなんかしたら商品が売れなくなるんじゃないか…と、利益だけでなく、売上まで懸念してしまうのは当然のことですね。
そこで、値上げが相次ぐこのようなインフレ時に備える輸入ビジネスの戦略について調査してみました。
インフレによるメリットを考える
インフレがあたかも悪のように世間では取り上げられていますが、モノが介在するビジネスでは、実はインフレによるメリットも大いにあるのです。
そもそもインフレとは、モノの価値が上昇しお金の価値が下がることです。 モノの価値が上がることで、例えば今まで1,000円で買えていたモノが2,000円出さないと買えない状況になるワケです。お金の価値が半分になったことで、今までの2倍の金額を払わないと同じモノが手に入らないのです。
最近のネットニュースで、秋に発売予定の新型iPhoneもインフレによる値上げ必至。上位機種は20万円を超えるかも…という記事を目にしました。 新型iPhoneが20万円超ですよ。ちょっと簡単には手が出せない金額です。
こうなると、消費者はどういう行動を取りますかね? 普通に考えると、買い控えるよりも買いだめですよね。複数台所有するものではないにせよ、今手持ちの機種が少し古くなってきて、そろそろ買い換えようかな…と検討している時期であれば、迷わず、今の安いうちに買っておこう!となりますよね。 購入時期を後ろ倒しにすると、値上がった価格で買わざるを得なくなり、しかも、いずれ必要になるモノなので今購入しようとなるワケです。
つまり、今までよりも消費者の購買意欲が高まります。
インフレに強いビジネスとは?
世の中にはインフレに強いビジネスというものが存在しています。
例えば、先日、神戸の旧居留地を散策していた時に、不思議な光景を目にしました。高級ブランドショップが軒を連ねる閑静な街並みで、大行列ができているのです。しかも、その大行列の先は、高級腕時計の「ロレックス」。 レストランじゃあるまいし、「ロレックス」って行列を作って購入するものでしたっけ?とちょっと目を疑いました。
実は、2019年頃からロレックスの価格が上昇し続けているそうです。そこにコロナ禍による供給不足と仕入困難な状況が続き、世界中でロレックスが奪い合いに。 それが、価格高騰の原因のようですが、元々ロレックスはブランド価値が安定していて、価格が上がっても欲しいというコアなファンが一定数存在するため、今後も価格は上がり続けるようです。それが、大行列の原因だったのですね。
また、トヨタの高級SUVランドクルーザーが新型車の受注を停止したとのニュース記事が出ていました。納車まで4~5年待ちだそうです。4~5年待ってでも、ランドクルーザーが欲しいという根強いファンがいること、またファンにとっては唯一無二のブランドということなのでしょう。ランドクルーザーもブランド価値が安定しています。
一部のマーケットでは値上げやインフレによる買い控えや節約とは真逆の「買いだめ」の動きが既に始まっているようです。
インフレに強いビジネスの共通点
今、売上げが好調なiPhoneやロレックス、ランドクルーザーなど、インフレ時に強いビジネスには、ある共通点があります。それはどれも商品価値の高い高級品だということ。将来的に価値が下がりにくいものとも言えます。
個人やスモールビジネスの輸入ビジネス戦略
個人やスモールビジネスで手掛ける輸入ビジネスに関しては、取扱商品がブランド品や高級品ではないにしても、基本的なビジネス戦略の考え方は同じです。つまり、 インフレの局面では、
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高いから売れない⇒高くても売れる
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商品へと、戦略を切り替える必要があります。
つまり、商品価値や希少性の高い商品でしっかりとビジネスを組み立てて高い利益率を確保するということです。 逆に、もし今、類似商品が市場にたくさん出回っている、価格競争の激しい低価格帯の商品で輸入ビジネスを構築しているのであれば、インフレに備えた商品やビジネスモデルに早急にシフトすることを考えた方が安全です。
円安&インフレのいま、もっとも有利に輸入ビジネスが展開できるチャンスが到来していますので、是非このタイミングを見逃さないで欲しいと思います。
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自分だけが扱える海外商品の直接取引をコーディネートする貿易戦略コンサルタント。
中小の専門商社及び輸入車インポーターにて20年間に渡り、15ヵ国・100社以上の海外企業との交渉や売買・独占販売契約の締結、貿易実務、国際物流など海外業務全般に携わる。また、米国ラスベガスでの就労経験も持つ。
言語の壁、貿易の経験や知識不足等により海外ビジネスに積極的に取組めない中小企業が商社に頼らず、直接取引を実現するための支援サービスを提供している。
2019年4月より(公財)横浜企業経営支援財団にて横浜市企業のための国際ビジネスマッチングや海外展開も支援中。
2020年4月より(一社)Glocal Solutions Japan 認定専門家 「貿易戦略コンサルタント」として活動中。