円安で限界!! 輸入商品はもはや高嶺の花なのか!?

いよいよ１ドル＝138円を突破し、１ドル＝140円の壁はもう目前、あとは時間の問題となっています。この急激＆大幅な円安は、いったいいつまで続くのでしょうか？近々ドル建て決済を控えていたり、ドル建てで商品仕入れをしている方は、もう内心ヒヤヒヤですよね。

世界の急速なインフレと相まって輸入商品の値段が上がり続け、円安により、このまま輸入商品は簡単には手を出せない高嶺の花になってしまうのか？消費者としては気になります。

 

輸入商品のポジション

同じ輸入商品であっても、実は輸入の目的や市場でのポジションは千差万別です。

例えば、日本で生産するより海外で調達した方が「安い」からという理由で、安さを求めて輸入された商品もあれば、専門性や技術力が高く他に製造できるメーカーがいないという理由で輸入された商品もあります。しかも、日本の輸入品への依存度は依然高いという現実があります。

 

インフレの影響を受けにくい輸入商品について

そもそも世界の工場と呼ばれる中国や途上国からの輸入品とは違い、ヨーロッパやアメリカから輸入されている商品の多くは、最初から「安さ」での勝負ではなく(※ 安さで勝負しても勝てない)、デザイン性やブランド力、品質、技術力、オリジナル性など、その「価値」や「希少性」で勝負をしています。だからこそ、昨今の急激な円安やインフレによる値上げでも影響を受けにくく、急激に需要が落ちることはありません。むしろ、そこでしか手に入らないため、もしくはコロナ禍による供給不足により需要の方が上回る可能性もあります。

 

高嶺の花となる輸入商品の特徴

高値の花となる輸入商品には、ある一定の特徴があります。それは、「価値」や「希少性」で勝負しているという共通点と共に、最初から独自のポジションを明確にしており、外的環境に影響されにくい戦略をしっかり立てているという点です。

例えば、欧米からの輸入商品の多くは、昨今の急激な円安やインフレに関わらず、もともと高価で高嶺の花として存在できるよう、しっかりとポジショニングがされていて、大抵の場合ブランド化されています。だからこそ、円安で限界!!とはならず、常に多くの人に憧れられ、求められるのです。実際に、高級品市場は今も活況です。

 

 

これから苦しくなる輸入ビジネスの特徴

高嶺の花となる輸入商品がある一方で、これから苦しくなる輸入ビジネスの特徴もあります。インフレ下において、今後厳しくなる輸入ビジネスは、市場によく出回っているありふれた商品や高度な技術不要の量産商品、誰でも簡単に製造できるモノ等、「価値」や「希少性」が低い商品を扱い、「安さ」で勝負をしていたビジネスです。

もともと「安さ」が魅力なだけに値上に対するインパクトがより強くなるからです。例えば、DAISOが値上げをして百均でなくなったとしたら、ショック大きいですよね？DAISOクラスの規模の会社だと数の原理でまだまだ安さを追求できるかも知れません。ところが、スモールビジネスは数で勝負しても勝てません。つまり、「安さ」を追求したビジネスでは不利になるのです。もし今、価格勝負の輸入ビジネスをしているのであれば、今後益々厳しくなると覚悟しておく必要があります。

 

スモールビジネスが輸入ビジネスで生き残る方法

これからスモールビジネスが輸入ビジネスで生き残るには、商品の 「価値」や「希少性」が高い高嶺の花になれる要素を多く含んだ商品を狙うのが正解です。つまり、高いデザイン性や技術力、ブランド力、オリジナル性など、他社と差別化できるユニークな特徴を数多く揃えた商品やあと趣味性が高い商品をラインアップに増やすと良いですね。あとは、たとえスモールビジネスでも、自分だけが扱える独占市場を確保するため、海外メーカーから「独占販売権」を獲得することが重要です。

そんな良い商品、あるワケない、あっても自分には取扱いは無理でしょ…と思うかも知れません。でも、大きく世界経済が動いている中でこのまま現状維持はむしろリスクです。諦めるのは簡単ですが、「どうしたらできるか？」を前向きに考え、この潮目に乗って戦略を立ててチャレンジする方がよほど健全ですよね。

 

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