危機感を持つって本当に大事! by ナザレンコ・アンドリー氏
先日、私が所属する政経学修会では、在日ウクライナ人のナザレンコ・アンドリー氏をゲストスピーカーにお招きし、最新のウクライナ情勢について直接お話を聞く、講演会が開催されました。
2022年2月にロシア軍の侵攻により勃発したロシアウクライナ戦争ですが、最近あまりTVでも報道されなくなったなぁ…と思っていませんか?
実際、戦争が始まった当初よりも世間の興味関心は薄くなっているし、しかも平和な日本で暮らしていると、危機感を持つどころか、どこか「対岸の火事」として受け止めてしまっている自分がいました。
ところが、ナザレンコ氏のお話を聞いて、ウクライナでは今この瞬間にも、家族や近しい友人知人が戦死し、警報が鳴り響く中で生活し、インフラが破壊され続けているという残酷な現実に直面しているかと思うと本当に心が痛みますし、日本も対岸の火事ではないと強く感じると共に、あらためて常に危機感を持つことの大切さを実感しました。
戦争が始まる理由とは?
そもそも、戦争を仕掛けるには、なにか「理由」があります。何の理由もなく他国へ攻め込めば、国際社会から痛烈な批判を浴びますので、ロシアや中国のような覇権主義国家は、その「理由」を常に探し回っていて、侵攻する機会をうかがっています。
ロシアのウクライナ侵攻は、元々同胞と思っていたウクライナがNATO加盟を模索したことを理由に攻撃がはじまりました。
今の中国と台湾の関係も似ています。独立国家を自認している台湾ですが、中国側からすると、台湾は元々中国の一部なんだから統一すべきという理由で圧力を掛け、緊張状態にあります。
日本の尖閣諸島も同じ理由で、中国と領土をめぐりずっと緊張状態にあります。
理由が作られる背景
先述の事例から何をお伝えしたいかと言うと、自己の都合の良いように解釈すれば「理由」はいかようにも作られるということです。
最近話題となっている例では、原発の処理水の海洋放出によって中国が日本産の水産物の輸入を全面的に禁止しました。科学的に安全が証明されているにもかかわらず、わざわざご丁寧に「核汚染水」という名前まで付けて。海洋放出を「理由」にここから日本製品ボイコットキャンペーンが既に中国国内で始まっています。政治的なプロパガンダが既に経済にも影響を及ぼし始めています。
危機感を持つことの大切さ
繰り返しになりますが、「理由」はいかようにも作られます。そして、その理由いかんでは、いまビジネスが順調に行っていても、ある日突然風向きが変わることも十分考えられます。
この点を認識して、常に危機感を持つと共に、しっかりと情報収集をして公平かつフラットに状況分析することがこれからとても重要になります。逆に、偏りや思い込みは大きな損失やリスクに繋がります。これは政治でもビジネスでも共通する点ではないでしょうか。
今回のロシアウクライナ戦争でロシアを擁護するつもりは一切ありませんが、ただ、ここから日本が学べることは沢山あるのではなかと、ナザレンコ氏の講演から強く感じました。なにかを「理由」に、突然これまでの世界や常識が変わることも十分考えられます。常に危機感を持つことと、やはり普段から「自分の身は自分で守る」意識を持ち、リスクに備えることが大事ですね。
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中小の専門商社及び輸入車インポーターにて20年間に渡り、15ヵ国・100社以上の海外企業との交渉や売買・独占販売契約の締結、貿易実務、国際物流など海外業務全般に携わる。また、米国ラスベガスでの就労経験も持つ。
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2019年4月より(公財)横浜企業経営支援財団にて横浜市企業のための国際ビジネスマッチングや海外展開も支援中。
2020年4月より(一社)Glocal Solutions Japan 認定専門家 「貿易戦略コンサルタント」として活動中。