海外メーカーから熱視線！輸入ビジネスでは、日本にいるだけで丸儲け？

久しぶりのブログ投稿となってしまいました。
気づけば、もう10月も半ば近く…早いですね。
今年は、コロナ禍が明けたので、6月以降、台湾、インド、ベトナムとアジアを中心に積極的に海外出張に繰り出していました。

正直、これまでずっと欧米中心のビジネスに携わっていたため、インド、ベトナムは人生初の訪問。ですが、なかなかアジアも興味深いですね。特にインドは、あらゆる点で日本との「違い」を痛感しまし、ものすごいカルチャーショックを受けました。これについては、また別のブログでいつか紹介したいなと思います。

 

実は今年2月から、ご縁あって、ある業界でインド最大手メーカーの日本進出サポートにどっぷり関わっています。ちなみに、そのメーカーの主要取引先はインド国内やアジア圏ではなく、90％が欧米企業です。しかも、顧客は誰もが知っているビッグネームばかり。そんな大きな企業が、これまで日本市場に参入しなかったなんて普通に考えて不思議ですよね。

 

実際のところ、そのメーカーは長年、欧米の次のマーケットとして日本市場には注目していたのです。順位は年々落ちているものの、言っても日本はまだ世界第4位の経済大国ですから、
世界中の企業が日本市場にまだまだ熱視線を送っているワケです。ところが、インド最大手メーカーはずっと参入できずにいたのです。なぜだと思いますか？

 

実は、インド人（に限らず、恐らく殆どの外国人）の目には、「日本市場は参入障壁が高い、難しい」と映っているからなんですね。
もちろん、世界一品質に厳しいとか、多品種小ロットで面倒くさい、要望が多くビジネスがしにくいとか色々理由はありますが、一番大きな障壁となっているのは「目に見えない壁」です。

 

 

そもそも、言葉が殆ど通じない上、日本独自の文化や思考、商習慣があまりにも自国と違い過ぎて理解に苦しんでいるので。よほど日本を熟知している信頼できる仲間でもいない限り、アクセスできない難攻不落の市場として捉えているんですね。

こういった障壁は、日本→海外に向けて展開する輸出ビジネスではデメリットになりますが、海外→日本への輸入ビジネスの場合は大きなメリットとなります。多くの海外企業にとって、自力での日本市場参入は難しいため、日本でビジネスを展開するには、日本国内で一緒にビジネスをしてくれる仲間が絶対必要だからです。
つまり、日本にいて、日本語が話せて、日本でビジネスをしている。私達にとってはごく当たり前のことが、実はもの凄く希少価値だったりするのです。まさに、日本にいるだけで丸儲け！

 

コンサルティングをしていると、よくウチみたいな小さい会社が海外企業から相手にされるとは到底思えません…といったご相談をよくいただきます。
ですが、繰返しになりますが、日本にいて、日本語が話せて、日本でビジネスをしている、それだけで海外企業にとっては十分魅力的な存在であるワケですから、私たちは、もっと自信を持つべきです。本当に、当たり前すぎて、これまで全く気付かなかったことが、相手にとっては喉から手が出るくらい欲しい、もの凄い資産だったりするのですから面白いですよね。

輸入ビジネスでは、日本にいる私たちが、交渉を含め、ビジネスを有利に進めることができます。ですから、こちらからパートナーを“選んであげる”くらいの気持ちが大切ですね。

 

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