輸入ビジネスの「独占販売権」獲得に必要な考え方について
侍ジャパンがWBC優勝という快挙を成し遂げましたね。まぁ、私は「にわかファン」なのですが、それでも選手一人ひとりの素晴らしいパフォーマンスやチームへの貢献、お互いに信頼し合う姿勢など、観ていて本当に心が震えました。はやくも侍ロスになっている方もいらっしゃるのではないでしょうか…
ところで、くしくも侍ジャパンがWBC優勝を果たした同じ日、かねてから輸入ビジネスをサポ―トしている私のクライアントが海外企業との独占販売権を獲得しました!! しかもかなりの好条件です。クライアントの独占販売権の獲得は、もう、コンサルタントの仕事をしていて一番嬉しい瞬間です。クライアントと一緒に頑張って走ってきた努力が報われた瞬間であり、WBC優勝と同じくらい、いやっ、私的にはそれ以上に興奮します。
しかも、今回の独占販売権は1年半越しの地道な根回しの結果だったため、喜びもひとしおです。1年半も時間が掛かったの?と思われるかもしれません。でも、侍ジャパンだって周到な根回しがあった上での最強チームが編成できたワケですから、大きな目標を達成するにはやはり相応の根回しというのは必要になります。
しかも海外メーカーからしたら、今後日本市場の販路開拓を託す唯一のビジネスパートナーを選定する重大な決断をするワケですから、そこは当然、相手も慎重にもなります。
独占販売権は「結婚」と同じ
今回、独占販売権を獲得するまでのこの1年半は、恋愛に例えると、付き合い始めてから結婚するまでの交際期間のようなものでした。つまり、取引は既に始まっているけど、独占販売権の交渉は実績を見ながら決めましょうという状態です。
恋愛なら、この交際期間の中で相手の価値観や考え方、ライフスタイル、将来の展望や理想像など、コミュニケーションを通じてお互いの距離を縮めながら信頼関係を深めていきます。
その中で、ちょっと下世話な話ですが、相手が交際関係を続けるために、ちゃんと自分だけにコミットしてくれるのか、自分にとってメリットがあるか、信頼するに値する相手かどうか…ということも当然見定めて行きますよね。
実はビジネスでも全く同じプロセスなのです。独占販売権の交渉をする時、海外メーカーは当然、あなたが自社商品やブランドを販売するためのリソースをきちんと備えているか、メーカーの考えに基づいて積極的に営業活動に取組む姿勢があるか、販路開拓に向けた計画や実行力の有無、パートナーとしてあなたと手を組むメリット等を様々な角度から評価しています。だから、そう簡単に『YES』とは応えてくれません。そこで、粘り強く自身の価値や実績をしっかりと伝えながら、日本市場を託すに相応しいビジネスパートナーであると自ら相手を説得するためのプロセスが必要となります。
と言うと、独占販売権の取得なんて自分には到底無理だな…と絶望してしまうかも知れません。ところが実際には、一目惚れや最初から結婚を前提としたお付き合い、交際0日婚などがあるように、相性が良く、交渉を始めてかなり早い段階で独占販売権が獲得できる場合もありますし、実際そういったケースも沢山見てきました。結局は、恋愛もビジネスも相手あってのことですので、どれくらいの交際期間(交渉期間)が必要なのかはケース・バイ・ケースで異なります。
ただ、一定の交際期間を経ても、一目惚れや交際0日でも、実は絶対に欠かせないポイントがあります。
「独占販売権」獲得に必要な考え方について
独占販売権の獲得に向けて、絶対に欠かせないポイント、つまり必要な考え方は、どうしたら自分が相手にとって魅力的なパートナーとして映るかという視点を常に持つことです。それをどうプレゼンテーションするかがとても重要になってきます。
例えば、これまでの経験や実績、今持っているリソース、今後の事業プランなどを含め、過去、現在を通して明るい未来を相手にイメージさせることが重要です。こういうお話をすると、
明るい未来=ビジネス拡大・販売台数UP
となりますが、ここで販売台数をコミットできるか不安です…といった自信なさげな意見をよく聞きます。実はこういう場合は、できるかどうか…と少しでも不安な様子を見せると、相手に不安が伝わり、残念ですが相手の目には魅力的なパートナーとして映りません。
輸入ビジネスにおいて独占販売権を取得するには、まずは自分自身を信じて、『できる』、『やる』と腹をくくることが何より大切です。最悪、目標に届かなかったとしても、それまでの流れの中で、今後について協議できる関係性をしっかり構築しておけば、きっと新たな道が拓けます。
もし、コミュニケーションが上手く取れない、交渉が苦手、自分自身に自信が持てない、迷走してしまっているな…と感じている方は、一人で悩まないで専門家を頼ってください。OKBコーディネートでは、個々の課題に寄り添いながら、一緒に解決策を見出していきます。
そして、輸入ビジネスにおける独占販売権についてもっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください↓↓↓
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最後に、輸入ビジネスにおいて海外メーカーとの交渉の進め方が分からない、方向性に迷っている…という方に朗報です!
これまで20年以上に渡り貿易ビジネスに携わってきた私自身の知識や経験から、輸入ビジネスの進め方や交渉・契約にまつわるシークレット情報を一冊のマニュアル本にまとめています。これから新たに輸入貿易や輸入ビジネスを始める方にも分かりやすく、高利益率で楽しい輸入ビジネスを実現するための基本的なポイントを完全解説しています。今だけ、無料で限定公開中ですので、是非お早めにダウンロードして下さいね。
自分だけが扱える海外商品の直接取引をコーディネートする貿易戦略コンサルタント。
中小の専門商社及び輸入車インポーターにて20年間に渡り、15ヵ国・100社以上の海外企業との交渉や売買・独占販売契約の締結、貿易実務、国際物流など海外業務全般に携わる。また、米国ラスベガスでの就労経験も持つ。
言語の壁、貿易の経験や知識不足等により海外ビジネスに積極的に取組めない中小企業が商社に頼らず、直接取引を実現するための支援サービスを提供している。
2019年4月より(公財)横浜企業経営支援財団にて横浜市企業のための国際ビジネスマッチングや海外展開も支援中。
2020年4月より(一社)Glocal Solutions Japan 認定専門家 「貿易戦略コンサルタント」として活動中。