輸入「ビジネス」という名の「ギャンブル」をしていませんか？

普段ギャンブルなんて絶対しない慎重な人に限って、輸入ビジネスという名のもとで、いきなりギャンブルのような大きな賭けに出てしまう人が沢山います。もしかすると本人にとっては、輸入ビジネスへの投資であって、ギャンブルをしている自覚は全くないかも知れませんが…あなたは大丈夫ですか？

昨今、輸入ビジネスに関する情報はネットやSNS上で溢れています。中には、マジか!?と目を疑うくらい、ハイリスクな手法をあたかも誰でもできる、簡単に稼げる！といった甘い言葉で誤解を生じさせるノウハウ系情報も沢山見受けられます。残念ですが、そもそも輸入はそんな簡単に稼げるビジネスではないのです。

 

OEM生産はビジネス、ギャンブルどっち？

ネット上で溢れる情報の中でも、私が特にヤバいと感じるのは、これから輸入ビジネスを始める段階なのに、いきなり中国などの海外工場で自社のオリジナル商品をOEMやPB（プライベートブランド）で作ってしまう手法です。

えっ？商品は先に作るものでしょ。輸入ビジネスを始めるのに先に商品を作らないと、売るモノないよね。

と少しでも感じたのであれば、立派な輸入ギャンブラー予備軍です（笑）

そもそも、売れるかどうか分からない商品をOEMやPBで生産することがどれくらいリスクが高いことなのか、ちゃんと理解できていないからこういう発想になるのでしょう。せっかく頑張って作った商品も、売れなければ、ただの在庫の山で投資した資産が眠ってしまいます。

 

 

OEM生産がギャンブルになる場合

誤解のないように言うと、OEM生産はごく一般的な業態であり、工場を持たずに自社商品が作れるという素晴らしいメリットがあります。ただ、OEMで商品を作るには、必ず生産ロット数が求められます。モノにもよりますが、ロット数は通常1,000個単位です。

ここでOEM生産がギャンブルになってしまうのは、「売れるかどうか分からない」という不確定要素が多過ぎるという場合。不確定要素というリスクを自らコントロールできなければ、それは単なるギャンブルなのです。

やってみないと分からないじゃないか？という声も聞こえてきそうですね。

大切なことは、いきなり大きな賭けに出るよりも、小さく賭けて行くということです。つまり、輸入ビジネスの場合だと、ある程度「売れる」と確信が持てるまで大量の仕入れはしないということ。

 

OEM生産をギャンブルにしないために

私の商社勤務時代にもOEM生産で商品を作っていましたが、売り先が既に決まっていました。要は、先に営業を掛けて、取引先の要望に合わせてオリジナル商品を作っていたので、100％売り先が事前に確保できていたのです。この場合、在庫を抱えることはありませんので、ほぼノーリスクです。

売り先が100％確保できない場合は、少なくとも既存の取引先に対してサンプル品で提案やプレゼンし、フィードバックをもらったり、見込み発注数量を確認した上でOEM生産をしていました。

OEMで商品を作る場合には、リスクヘッジするために生産前からある程度売り先を確保しておくことが必要です。逆に、商品を作ってから売り先を探しているようでは遅いのです。というより、リスクをコントロールする術が何も備わっていないため、最悪の場合は大量の在庫を長期間抱えることになってしまうのです。

 

 

輸入「ビジネス」という名の「ギャンブル」をしないために

特に、これから新規で輸入ビジネスを立ち上げる方は、いきなりOEM生産へのチャレンジは絶対に避けるべきです。既存客も見込み客もいないゼロベース状態でのOEMはビジネスではなく、単なるギャンブルです。

逆に、既に取引先やファン顧客など販路開拓ができていて、ある程度の販売数が見込める場合、OEM生産はビジネスを次のステージへとレベルアップさせる大きなビジネスチャンスとなります。

ビジネスのステージによってOEM生産はビジネスチャンスにもなるし、単なるギャンブルにもなり得ます。とても興味深いですね。また、輸入「ビジネス」という名の「ギャンブル」をしないために、自分の立ち位置を確認してリスクを正確に把握した上で、どうやってリスクをコントロールするか、またどこまでのリスクを自分が許容できるのかをきちんと判断することが大切ですね。

輸入ビジネスには落とし穴がいっぱい存在します。知らず知らずのうちに輸入ビジネスを輸入ギャンブルにしていないか…心配になった方は、私を頼ってくださいね。また、自分が抱えているリスクを客観的に判断できない場合も然りです。ぜひ個別相談にお申込ください。

 

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これから輸入の新規事業を始めたい、貿易で起業したい方にとっては、輸入ビジネスの基本的な組み立て方や、輸入ビジネスの生命線とも言える、良い「商品」の見極め方や分析方法についてもワークを交えながら体系的に学ぶことができます。既に輸入物販ビジネスを初めている方には、今より飛躍的に利益率をUPさせ、この先何十年も続けられるビジネスへとステージアップするために次の戦略を根本から見直す良い機会となります。円安やインフレにも負けない、輸入ビジネスを構築する大きなヒントとなるでしょう。

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