あなたはハマってない?輸入クラファンで「販路拡大」の落とし穴
日本にもクラウドファンディングがかなり定着してきましたね。輸入商品でも、クラファンを活用して無在庫で物販する「クラファン物販」なんて新しいビジネスのジャンルが確立されつつあります。
そんな中、輸入商品のクラファンに挑戦してみたけど、その後の販路が見つからない…というご相談を受けることがあります。恐らく、クラファンは商品が「売れる手段」もしくは「売れる販路」だと思っているのでしょう。クラファンで商品が売れるのは間違いないのですが、実は、クラファンで「販路拡大」というのが落とし穴なのです。
輸入クラファンとは?
輸入商品のクラウドファンディングとは、
★ 日本未発売の輸入商品を
★ 海外メーカーから独占販売権を獲得して
★ プロジェクト実行&目標達成(資金調達)した後に商品を仕入れる
ビジネスモデルです。プロジェクト達成&資金調達後に商品を発注することができるため、実質、無在庫で物販ができます。
クラファンで〇〇〇万円達成!といった、1回のプロジェクトで大きな目標数値を達成したケースも沢山紹介されていて、実に夢のあるビジネスですよね。では、そんなにバカ売れした商品が、なぜその後、その勢いが続かないのか? 販路が拡大できないのか?
不思議ですよね。その理由を掘り下げて考えてみたいと思います。深掘りしてみたいと思います。
輸入フラファンの落とし穴
まず、クラファンに登録できる輸入品の条件として、
① 日本未発売の目新しい商品
② 独占販売権を獲得している
というのが絶対条件となります。
実は、売れる商品の条件としては、完璧ではないにしても悪くないんです。では、なにが原因で販路拡大できないのか?不思議ですよね。その理由を探ってみましょう。
クラファンで販路拡大できない3つの理由
ここでは、クラファンで販路拡大でいない理由を掘り下げていきますね。
落とし穴① 「商品にリピート要素がない」
クラウドファンディングというプロジェクト型の特性ゆえに、クラファンに出品されている商品は、全体的に単発のものが多いですね。要は、リピートされる要素が殆どない、1回購入して終わり、という商品ということになります。
正直、単発の商品は販路拡大のハードルが非常に高くなります。例えば、ジャパネット〇かたで販売されている掃除機を想像してみると、分かりやすいですね。1つの商品を集中的に延々と番組内で紹介して、ものすごい数量を売り上げています。たまに「おまけ」が付属することもありますが、基本的にはメイン商品は1つです。ところが、その同じ掃除機を長期に渡り販売し続けているか?というと、それはないですよね。基本的には、期間限定のスポットです。商品にリピートされる要素がないため、単発の商品では長期に渡っての販路拡大は難しいのです。
落とし穴② 「既に値崩れしている」
卸売の販路を開拓したいのであれば、バイヤー目線で考える必要があります。恐らく、クラファン後の販路開拓が上手く行かない最大の理由は、このバイヤー側の視点が完全に抜け落ちていることです。
そもそも、私がバイヤーだったら、既にクラファンで世に出た商品は、よほど魅力的な商品か売れる商品でない限り、取り扱うことはありません。売れる商品とは、クラファンで大きな目標数値を達成した商品ではありません。確実に利益が見込めて、売れる、または売りやすい商品のことです。
ちなみに、多くのバイヤーは、基本的には「初物」が欲しいんです。既にクラファンで大注目を集めた商品、早割などを理由に大幅値引した、既に値崩れしている商品は「正直、扱いにくい!」これがバイヤーの本音です。これでは、販路開拓は
落とし穴③ 「最初の価格設定が間違っている」
クラファン後に卸売の販路開拓を考えているのであれば、価格設定は慎重にする必要があります。そもそも、業界や卸先によって掛け率が大きく異なります。大手量販店での販売に向けた卸売であれば、恐らく、皆さんがびっくりするくらい掛け率は低いです。
流通業界では、基本的に
上代x掛け率=下代
が値決めのベースとなります。価格設定が低すぎると、下代より原価が上回るという、全く利益が出ない、最悪赤字状態に陥ることになります。本来なら、クラファン前からどの販路に卸すのかを計画し、その業界の掛け率を把握した上で価格設定をしておかないと、販路開拓はおろか、ビジネスとして成立しません。
輸入クラファンを上手に活用する
クラファンで販路拡大できない理由について、クラファン後に展示会出展して、バイヤーと出会って、卸売の販路開拓をして…のフローを想定していたのであれば、色々と矛盾に気付いたのではないでしょうか。
輸入クラファンは、日本には未だない目新しい商品やワクワクする面白い商品の輸入を、極めて低リスク&無在庫でチャレンジできる上、短期間で利益を上げられるという大きなメリットがあります。また、商品が市場から受け入れられるのかを事前にテストマーケティングをするという意味においては非常に役立ちますので、輸入クラファンを上手に活用することができれば、効率よく輸入ビジネスを立ち上げることが可能になります。
ですが、継続的な輸入ビジネスの構築を目指しているのであれば、商品の選び方や見せ方も含めて、最初の入口が果たしてクラファンで正解か? なにか落とし穴にはまってないか? を客観的に判断する必要があります。そのためにも、早い段階で輸入クラファンのメリット、デメリットを理解し、選択する必要があります。
あなたが思い描く輸入ビジネスのカタチが、短期決戦的なものではなく、長期的な視点をもってしっかり成長し続けるものであるならば、いつでもご相談ください。
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2019年4月より(公財)横浜企業経営支援財団にて横浜市企業のための国際ビジネスマッチングや海外展開も支援中。
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