輸入ビジネスの成功例と失敗例を具体的に教えます!成功への道のりとは?

これまで専門商社や中小企業で25年以上に渡り、約30ヵ国、100社以上もの海外企業との輸入事業の新規立ち上げに携わってきた中で、私自身が数えきれないほどの成功と失敗を経験してきました。そして、輸入ビジネスのコンサルティングサービスにこれまで蓄積してきた成功例だけを適用してみたところ、多くのクライアントが自分の強みを活かした輸入ビジネスで大きな成果を上げています。

輸入ビジネスは、やり方さえ間違えなければ、他のビジネスと比較して投資に対する費用対効果が高く、少ない資金や少ない人員から大きな利益を生み出すことができる夢のあるビジネスです。そこで、これから商業目的の本格的な輸入ビジネスを検討している方に向けて、輸入ビジネスの成功例と失敗例を具体的にお伝えしていきます。

 

輸入ビジネスを成功させるのは難しい?

輸入ビジネスを成功させるのは難しいのか?というと、もちろん簡単ではありません。ですが、輸入ビジネスは、自ら世界中を駆け回って集めた情報を駆使して、日本ではまだ知られていない日本未上陸の商品を世界市場で発掘し、誰よりも早く日本に輸入する、いわば「宝探し」のような夢のあるビジネスです。だけど、宝探しが簡単なワケはないですよね。

よく輸入ビジネスで起業を目指す個人や個人事業主に向けて、海外の販売サイトやネットオークションから商品を仕入れて、国内のネットショップやネットモールで販売するビジネスであるとか、在宅ワークや副業としてスキマ時間で誰でも簡単に稼げる、英語ができなくてもOK!といった無料の記事や情報が大量にネット上で出回っているのをよく目にしますが、それは一般的には「せどり」や「転売」と呼ばれる、お小遣い稼ぎを目的とした方法です。一定量の商品の受注数と販売数を確保し、卸売や代理店販売も含めた営業戦略や販路開拓、ブランド構築を前提として海外メーカーと直接取引を行う、本来の商業目的の「輸入ビジネス」とは全くの別物です。

そもそも本来の輸入ビジネスは、スタートしてすぐに稼げるという簡単なビジネスではありませんし、貿易であるが故に様々な制限やリスクが伴うため、無知なまま挑戦するとほぼ失敗してしまいます。逆に、経験豊富な輸入ビジネスの専門家の意見を取り入れながら、一緒にビジネスを組み立てることで、短期間で成功へと大きく近づけることもできます。特に、これから初めて輸入ビジネスにチャレンジする方は、最初の難しい立ち上げには実績のある専門家の力を借りることをおすすめします。

 

 

輸入ビジネスの成功例

そもそも、「輸入ビジネスの成功」とは何なのか?お金(売上や利益)の追求、地位や名声(貿易会社社長)の獲得、夢の実現など、人によって価値観やゴールが異なるため、成功の定義も当然異なります。もちろんビジネスを継続するためには売上や利益の追求は必要不可欠ですが、せっかく夢のあるビジネスなのに、お金だけで成功を測るのは何とも寂しいですね。そこで、輸入ビジネスで成功できた人はどんな商品やサービスでどのようなことをしているのか? これまで沢山の輸入ビジネスの立ち上げをサポートしてきた私のクライアントの趣味と実益を兼ねた成功事例や実績を一部紹介したいと思います。

 

ファッション雑貨

日本にはないお洒落なデザインや多彩な色使いで人気を誇る輸入ファッション雑貨。アパレル、バッグ、靴、装飾品など、日本人デザイナーの発想とはまた一味違う、海外発の個性的なスタイルは輸入商品だからこその魅力です。センスの良いファッション雑貨はビジュアル的にも見栄えが良いため、InstagramやTikTokといった画像や動画を得意とするSNSとも非常に相性が良く、SNSで情報拡散→オンライン販売へと繋げるビジネスモデルが構築できます。昨今は、実際に商品を直接確認できるようショールーミングを活用して、新たなマーケティング手法でブランド構築しながら販路を拡大しています。

またSNS上では、強いこだわりがある、高性能な最先端素材や100%リサイクルといったサステナブルで環境に配慮した素材などを採用する、作り手の想いなど、商品のメッセージ性やストーリー性を情報発信することで、ファン顧客を獲得しやすいためビジネスが安定的に成長します。

そして何よりも、日常に彩を添えるハイセンスな輸入雑貨に囲まれるビジネスは感性が磨かれ、心が豊になりますね。

 

 

フィットネス家具

トレーニング器具やフィットネス用品は星の数ほど流通されていて、既に市場は飽和状態。ですが、どれも機能的ではあるものの、お洒落ではないし、リビング空間にはマッチせず、正直置き場に困っている方も多いのではないでしょうか?そこで、フィットネスと家具という本来目的が全く異なる2つの要素を組み合わせた「フィットネス家具」という新たなジャンルの商品をヨーロッパ市場で発掘。本格的なトレーニング器具でありながら、高級素材と職人技を掛け合わせ、美しさを極めたインテリアであり、ディスプレイとしても楽しめます。今までありそうでなかった、洗練されたお洒落なフィットネス家具は、今では国内の高級百貨店や超高級ホテルから高い注目を集め、多くの引き合いをいただくまでビジネスが成長しています。

ありそうでない、新たなジャンルの商品を発掘することは、輸入ビジネスの楽しみの1つであり成功のカギと言えます。

 

 

オートバイ関連グッズ

一般的な交通手段である自動車とは異なり、バイクは趣味性の強い乗り物です。それ故に、自分の好みやスタイル、目的に合わせて、バイクに様々なアクセサリーやパーツを後付けしてカスタマイズを楽しむライダーが大多数です。オートバイ市場は、自動車市場と比べると遥かに規模は小さい上、さらに嗜好やニーズが細分化されています。実は、こういったニッチ市場と輸入ビジネスは相性抜群なのです!

カスタマイズに必要なアクセサリーやパーツが日本では入手困難、日本未発売、希少性が高い、人とは違うモノが欲しいといった、狭いけど深いニーズが確実に存在するのです。趣味性の高い分野では、自分の趣味や好きを深掘りしながらビジネスが展開できるので、趣味と実益を兼ねた輸入ビジネスを楽しむことができます。ある意味、一番理想的な成功パターンとも言えますね。

 

 

輸入ビジネスの失敗事例

次は逆に、輸入ビジネスの失敗事例を紹介します。何も考えずに輸入ビジネスに挑戦すると、残念ながらほぼ失敗します。ですが、失敗の原因を1つずつ潰すことで、リスクを最小限に抑えることができ、成功へと大きく近づけることができます。そこで、多くの方がつまずいてしまう、輸入ビジネスによくある失敗について細かく紹介していきます。

 

不適切な市場調査

輸入ビジネスでよくやりがちな失敗としては、不適切な市場調査を行ってしまうことです。ターゲット市場の需要や競争状況を適切に評価せずに輸入を開始することが、失敗の原因となります。一番やってはいけないことは、いま売れている商品、いま需要が高い商品に的を絞ってリサーチすることです。市場の動向を把握する分には良いのですが、競争が激化している市場は一見バカ売れしているように見えて、実は類似品が多数出回っている、熾烈な価格競争に巻き込まれるという不都合な真実があります。

また、大手企業が参入している市場では、小規模事業にまったく勝ち目がありません。「需要が高い=売れる」という単純な話ではありませんので、何を目的に市場調査をするのか?調査項目や基準を事前にクリアにしておきましょう。

 

競合他社のリサーチ不足

不適切な市場調査に加え、競合他社のリサーチ不足も追々致命的な失敗につながる可能性があります。輸入ビジネスは、結局誰から買っても同じという単純な価格勝負のビジネスではなく、誰に、何を、どうやって販売するのか?という販売戦略を持って、競合他社がまだ誰も着手していない市場や差別化できる商品をリサーチする必要があります。

つまり、価格訴求も大事な戦略の一つではあるものの、それだけでは他の輸入業者との競争に対処するための戦略としては全く不十分なのです。競合他社との差別化ポイントを十分に考慮せずに輸入ビジネスを進めてしまうと、すぐに類似品によって価格競争に巻き込まれたり、全く売れないといった問題に直面し、早々に失敗してしまう可能性があります。

 

商品選定ミス

輸入ビジネスは基本的に物販ですので、商品選びがビジネスの生命線とも言えます。つまり、事前の市場調査やリサーチ不足による商品選定ミスは取り返しのつかない失敗へと繋がります。また、売れれば何でも良いといった考えでは、ビジネスに対する情熱やモチベーションが維持できません。そこで、商品選定段階で絶対に避けるべき商品をお伝えします。

  • 既に類似品が多数出回っている商品
  • 法律や規制で輸入が禁止・制限されている商品
  • 自分が全く興味のない商品

輸入ビジネスで成功したいのであれば、これらと真逆の条件の商品を選びましょう。

 

品質コントロールの不備

品質コントロールは輸入ビジネスにとって非常に悩ましい問題です。日本の消費者の品質に対する要求レベルが極めて高いことは、海外メーカーの間でも有名です。日本の品質基準でOKなら、世界中のどこに持って行っても問題ないね…なんて冗談を言われているくらいです。でも、これは世界一要求レベルの高い日本の顧客を満足させる品質を保証する必要があるということですので、輸入者としては手放しで喜べません。

品質コントロールが不十分な場合、顧客の不満や返品が発生して大きなトラブルに発展したり、対応いかんによっては信頼を損ないかねません。また、最悪なケースでは、全品リコールなんてことも有り得ます。品質管理の不備は、長期的なビジネスの成功に影響を及ぼしますので、事前にメーカーの品質管理体制を確認し、品質基準を擦り合わせておく必要があります。

 

 

サプライヤーの信頼性不安

輸入ビジネスは商品選びがビジネスの生命線となりますが、実はもう1つ大事な要素があります。それが、商品を製造するメーカーやサプライヤー、つまりビジネスパートナーに対する信頼性への不安です。輸入ビジネスでは、海外のメーカーやサプライヤーとの関係性が重要なポイントとなります。大切なビジネスパートナーとしっかりとコミュニケーションを取り、信頼関係を構築することが輸入ビジネスの成功への第一歩です。

逆に、海外サプライヤーやメーカーとの意思疎通が上手くいかない、相手が非協力的、対応がコロコロ変わる、平気で嘘をつくといった信頼性に不安を抱える取引関係は、品質問題や納期遅延など様々なトラブルを引き起こす原因となります。

 

文化的な理解不足

国内取引であれば文化的な理解不足が大きな問題になることは殆どありませんが、輸入ビジネスでの取引相手は外国であり、国、人種、文化、習慣、宗教、歴史的な背景といったあらゆる事情が異なります。つまり、日本の当たり前や常識、そこまで言わなくても分かるよねといったニュアンスは、相手には一切通用しません。

例えば、日本ではビジネスメールに対して即レス、もしくは数日以内の返信が常識となっていますが、外国では事情が異なります。すぐに返事が来ない、忘れた頃に返信が来るというのは日常茶飯事であり、相手は返信が遅いことに対して悪びれる様子もありません。日本の常識をベースに考えると、常にイライラしたり無駄なストレスを蓄積することになります。他国の文化やビジネス慣行に対する理解が不足している場合、交渉やパートナーシップの構築においてすれ違いや問題が生じる可能性があります。

 

資金不足

輸入ビジネスを失敗してしまう、もしくは輸入ビジネスを継続できない理由No.1は資金不足です。これは輸入ビジネスに限らず、どんなビジネスにも当てはまることではあります。実際のところ、輸入ビジネスを始めるのに、どれくらいの資金が必要なのか?は誰もが気になるところですが、どんな商品を取扱うか、どれくらいの規模でビジネスをしたいのかによって必要な資金が大きく異なります。

とは言え、輸入ビジネスには少なくともサンプル購入や初回発注分くらいの初期投資の準備は必要と考えた方が良いでしょう。また、過剰在庫を抱えてしまうと、資金が一時的にでも眠ることになり、キャッシュフローが圧迫されます。資金不足はビジネスの生産性を妨げることになります。

 

為替変動リスク

輸入ビジネスでは、主軸通貨と言われる米ドルやユーロなど、日本円とは異なる通貨で取引を行うことが一般的です。とは言え、誰にも為替をコントロールすることはできませんので、どのような状況下でも利益を確保できるよう、為替変動に対するリスク管理体制をしっかりと構築しておく必要があります。対応が遅れると、為替変動によって直接的に利益に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

コスト算出の間違い

コスト算出の間違いは、輸入ビジネスで最も致命的な失敗といっても過言ではありません。コスト算出にあたり、まずは貿易条件(インコタームズ)を理解する必要があります。

貿易条件を明確にすることで、海外メーカーから提示された価格には、どの費用が含まれているのか?を正確に把握できます。沢山の貿易条件がありますが、実際のビジネスで最もよく使われるのは以下の3つです。

  • Ex-Works(工場渡し):売主の工場や倉庫で貨物を引き渡す
  • FOB(本船渡し):指定した船積港(または空港)で船(または飛行機)の上に貨物を置いたところで貨物を引き渡す
  • CIF(運賃保険料込み):仕向港(または空港)に着いたところで貨物を引き渡す

工場から引き渡し場所までの費用は海外メーカーの負担となります。例えば、同じ$100の見積であっても、EXW、FOB、CIFによって含まれている費用が全く異なります。ここを理解せずにコスト算出をしていては、得られるハズの利益も得られず、大きな失敗へと繋がります。

 

インコタームズについて詳しく知りたい方は、こちら↓↓↓

貿易におけるDAP、DPU、DDP 3つの規則とは?インコタームズ(貿易条件)について

 

また、輸入許可が降りる際に、必ず輸入消費税と関税が課税されます。よく混乱されていますが、輸入消費税は消費税であるのに対し、関税は諸費用ですので、経費に加算する必要があります。

商品によっては、関税率が高いものもありますので、関税の見落としにより、一気に赤字転落なんてこともあり得ます。

 

 

通関・税関問題

輸入ビジネスは国境を越えるビジネスのですので、通関手続きや税関規制に従うことが必要です。また商品によっては、税関だけではなく、厚生労働省や農林水産省、財務省など様々な省庁の許認可や届出が必要になる場合もあります。これらに適切に対応できないと、商品が差し押さえられたり、遅延したり、最悪の場合は輸出国へ積み戻される可能性があります。

また、商品がワシントン条約などで輸入が禁止されていた、国内の法規制に違反していたといったトラブルは、知らなかったでは済まされません。全て輸入者の自己責任となりますので、輸入する前にしっかりと調べておきましょう。

 

輸入ビジネスの成功への道のり

たくさん失敗例をお伝えしたので、輸入ビジネスって色々考えることが多くて面倒そうだな…と思ったかも知れません。ですが、たくさんの障壁を越えた先に、成功への道が拓けているのです。そこで、ここからは輸入ビジネスの成功への道のりについてお伝えして行きます。

 

 

市場調査の重要性

輸入ビジネスに本格的に参入する前に、十分な市場調査を行うことが非常に重要です。ところが、「市場調査=トレンドや商品をリサーチすること」だと誤解している方がたくさんいます。実は、市場調査と商品リサーチは全くの別物です。市場調査は、競合品や類似品の調査(市場にどれくらいの数が存在していて、いくらで、どこで売られているか?)から、戦略的に市場の隙間を見つけ出すことが目的です。

そこから、顧客ターゲットが誰で、どんなニーズがあって、ターゲットの欲求を満たすために、どういった商品があれば喜ばれるか?ということを考え、正解を探し出します。単に売れているトレンド商品をリサーチするとは全く違いますよね。市場調査をしっかり行ってはじめて、輸入ビジネスの成功へと一歩近づくことができます。

 

リスク管理の必要性

輸入ビジネスでは、国内取引にはない海外取引ならではのリスクがたくさん潜んでいます。そこで、不必要な損失を出さないために、事前にリスク管理を十分に行う必要があります。ここでは、注意すべき5大リスクを一挙まとめて解説していきます。

① 在庫のリスク

輸入ビジネスは物販ですので、売上を作るのに在庫は必要ですが、問題は不良在庫のリスクです。不良在庫とは、長期間売れない在庫のことで、持ちすぎてしまうと資金ショートし、最悪の場合経営破綻してしまいます。

② 品質のリスク

日本製と比べると、海外製の商品は品質にバラつきが多く、不良品が届くリスクが高くなります。一定割合で不良品は発生するものと割り切って、予め品質リスクを織り込む必要があります。

③ 為替のリスク

為替は常に変動しています。日本円以外の通貨で取引をする場合、契約時点と実際に支払いを行う際には為替レートが異なる可能性もあります。契約→支払いまでの期間が長ければ長いほど、為替変動のリスクは高くなります。

④ 輸送のリスク(貨物の損害リスク)

海外旅行に行って、スーツケースがボコボコにされて帰ってきた経験はありませんか?輸入ビジネスでは、海外から商品が空輸または船便で輸送されます。正直、海外での貨物の取扱いはかなり雑で、空輸では貨物破損が多発しているのが実情です。また、輸送期間が長ければ長いほど、貨物が損害を受けるリスクが高くなります。

⑤ 輸入禁制品を輸入してしまうリスク

日本には、輸入を禁止・規制する多くの法律があります。例えば、非合法の薬物や武器、化学兵器、またワシントン条約に違反するもの、模造品などは全面的に輸入が禁止されています。知らずに輸入禁制品を輸入してしまった場合、輸出国へ積戻しか廃棄となります。

輸入禁制品ついて、詳しくはこちら↓↓↓

【輸入ビジネスの成功法則】必要な情報を完全網羅!経験者が教える具体的な手法とは?

 

ローカライゼーション戦略

海外で大ヒットしている商品が日本では全く売れない!ということがよくあります。この最大の原因は、海外と日本ではライフスタイルが異なる上、趣味趣向が合わないため、消費者の需要と合致していないことです。そこで、日本市場向けにローカライゼーション戦略が必要となります。ローカライゼーションは「現地化」という意味で、輸入ビジネスの場合、日本人の好みやニーズに合うように商品をアレンジするということになります。

輸入ビジネスでは、日本市場向けに商品に変更を加えると一気にハードルが高くなり、ビジネスが難しくなりますが、日本人の好みやニーズに合わせて、提供する商品を予め戦略的に絞り込み、選択しやすくすることもローカライゼーション戦略と言えます。

ローカライゼーション戦略の詳しい事例は、こちらから↓↓↓

売れる輸入商品には必須! ローカライゼーションの考え方

 

信頼関係の構築

輸入ビジネスは海を隔てた海外企業との売買取引となるため、相互の信頼関係の構築は必要不可欠です。これから長期に渡りビジネスパートナーとなることが前提ですので、お互いに信頼し合えているか?がとても重要なポイントとなります。信頼と言うと漠然としていますが、例えば、どちらかが一方的に主導権を握るのではなく、お互いに理解し合おう、協力し合おうとする姿勢や態度、誠実さや信念等は、コミュニケーションを通じて感じ取ることができます。

もし、少しでも相手に対して何らかの懸念がある、明確にしておきたい事項などがあれば、積極的に言語化して相手と意思確認をすることが、信頼関係を築く上でとても重要です。よく日本では、何となく言わなくても分かるだろう、もしくは一般的な商習慣や常識ではこうだからと言う理由で、詳細を詰めずに話が進展することがあります。しかしながら、海外取引においては、「言わなくても分かるだろう」は通用しないと心得ましょう。

 

 

例えば、日本では口に出しにくいお金のこと(価格交渉、支払方法、支払いタイミング)や責任の明文化、品質保証、クレーム発生時の対応方法や費用負担など、1つ1つお互いが納得行くまで話し合うことで、信頼関係を深めていくことができます。焦らず、時間を掛けて、そして相手をリスペクトしながら信頼関係を深めていくことが大切です。

 

輸入ビジネス成功のポイントと今後の展望

最後に輸入ビジネス成功のポイントと今後の展望についてお伝えします。ここまで輸入ビジネスの成功例と失敗例を具体的に紹介してきましたが、輸入ビジネスの成功にはどれも必要な情報ばかりです。

輸入ビジネスは未だ日本では誰も知らない、目新しいモノを誰よりも早く日本に持ち帰ってビジネスに繋げる、いわば「宝探しの旅」のようなものです。これから未知の世界へ宝探しの旅に出掛けるのに、宝の地図やコンパス、仲間、当面の資金など、何も持たずに完全手ぶらで出発する人はいませんよね(確実に遭難します!)。輸入ビジネスのスタートもまったく同じで、無知なまま挑戦するとほぼ失敗してしまいます。

輸入ビジネス成功のポイントは、事前に正しい知識や情報を手に入れて、チャンスを逃さず、そしてリスクに対して十分な備えをして臨むことです。そこで、時には宝の在処を示す宝の地図となり、安全な航海のための方向を指し示すコンパスとなる、経験豊富な輸入ビジネスの専門家としっかり連携することが、ゴール(お宝GET)に一番早く安全に到達する近道となります。

 

 

世界には、未だ日本では見たこともない新しい商品が星の数ほど存在しています。輸入を通して、日本に新しい文化や価値観、ライフスタイルを届けると共に、ビジネスを通して異国のビジネスパートナーとの出会いや交流が楽しめる、そんなワクワク感で満たされた輸入ビジネスの未来には希望と期待しかありません。

 

個別相談について

いまこの瞬間も、世界のどこかで新しい商品が生まれているため、輸入ビジネスのチャンスは尽きることはありません。但し、偏った情報により、ようやく探し当てた宝物が実はガラクタだった…なんて悲しい結末を迎えないよう、少しでも不安を感じたら、輸入ビジネスの専門家に相談することをお勧めします。25年以上に渡り貿易ビジネスに携わってきた貿易戦略コンサルタントが、机上の空論ではない、実体験を基にして実践に即したリアルな視点や角度からアドバイスいたします。いまなら90分無料の個別相談を受け付けております。

 

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最後に、現在輸入ビジネスをしている、もしくはこれから輸入ビジネスの立ち上げを検討している方に朗報です!

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